【お悩み相談】話が合わなくなった女友達との付き合いに悩みます

お悩み相談は、キャリア、恋愛、仕事と子育ての両立……働く女性の悩みや不安に、人生経験豊富な「お悩みアドバイザー」が回答します。

学生時代からの女友達3人との付き合い方に悩んでいます。私は30代後半の会社員で、フルタイムで働いています。結婚していますが子供はいません。
友達は、子育て中の主婦だったり、独身だったりと、状況がそれぞれ違います。互いの誕生日前後に集まる謎の習慣を20年余り続けてきたのですが、就職や結婚、出産の有無、収入の差など、ライフステージの変化とともに、価値観や話題が合わなくなり、付き合いにもだんだん疲れてきました。
子供の話、仕事の話になるとつまらなそうな顔をする人が出てくるので、私が好きなアイドルの話をしたり、飼っているペットの話をしたり、無難な話題でいつも盛り上げ役に徹することになります。
ランチ会から帰宅すると毎回、どっと疲れが出ます。先日、とうとう集まりを欠席してしまいました。友達は大切にしたい気持ちもあり、学生時代には、一緒に1泊旅行に行くなどフラットな付き合いができていただけに、こんなふうに感じてしまって自己嫌悪に陥ります。これからどう付き合っていったらよいでしょうか。(ハンドルネーム:花)

A:調和より「自分と違う」に関心持って。視野がすばらしく広がるかも

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん(c)Takashi Kurokawa

「花」さんは、人に優しい気配りのできる方なんだと思います。その優しさで、自分自身が苦しんでしまっているのではないでしょうか。

学生時代は流れる時間も、日々の体験も、笑いも涙も共有できますが、それぞれの人生を歩み始めたら違いが生じるのは当たり前。素晴らしいのは、今までずっと青春の思い出を保ち、大切にしつづけたこと。

本来、親子でも、兄弟姉妹、夫婦だって、それぞれの趣味嗜好しこう、価値観は違います。大好きなはずの友人との集まりに、気を使いすぎて疲れちゃうのは、今、本当の目的から少しズレてしまっているだけなのかも。

今の生活に必要ない!と、スパッと切り捨てることもできないのはよく分かりますし、しなくて良いと思います。

ひとつ提案。「自分と違う」ことに興味を持つのはいかがでしょう。初めて行った外国の言語、異文化、自分と合わない国もあるかもしれません。でも、訪れて後悔するより、興味をもって関わると、意外と楽しめたりするのと一緒かも。

他者の、しかも価値観や生活スタイルの全く違う生き方、感性に触れることで、自分の世界に新しい視点が生まれることがあります。

どんなに楽しい学生時代の思い出を共有した友人でも、大人になり、取り囲む環境が変わると、生き方自体も個々に変化していきますよね。学校という名の同じ船に乗り、学びを共にした若い頃に流れる時間の質と量は同調しています。体験も、笑いも、涙も共通です。

しかしその頃から、それぞれの本質である、持って生まれた個性は違ったはず。卒業して別々の船に乗り航海を進めている今は、日々目にする景色も、感じる空気も、気温も異なって当たり前。羅針盤が違えば、興味を抱くベクトルも、四方八方バラバラかもしれません。

そんな中でも、何があっても変わることのないものが「個性」と、互いのことが大好きで応援し合いたいという気持ちだと思います。その方向性を見失わずに、ご自身の気持ちに余裕がある時だけ、気が向いたら参加!はどうでしょう。

グループとして捉えず、「花」さんと友人一人一人の関係を大切に、個々に焦点を合わせてコミュニケーションを取ることで、学びや気付きにつながります。全体の不協和音を感じて、調和を取ろうとするのは指揮者です。指揮者は疲れます(笑)。気配りができる花さんが、個々の演奏者に興味を持って参加しはじめるだけで、自然と皆が調和するはず。

人生の体験や出来事は違えど、感じる心、喜怒哀楽は同じです。大切な友人との集まりだからこそ、それぞれの出来事から感じた内面的な気持ちを語り合い、互いを癒やし合えるランチ会になる可能性もあるかも?

青春時代に培った友情は、大人になってからそうそう作れるものではありません。その友情が起点になり、違いがキッカケになって、素晴らしい広がりになることを願っています。 「違い」は時に視野を広げ、感性を深めてくれる生きた“本”であり、“映画”のようなものかもしれません。

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
安藤 桃子(あんどう・ももこ)
映画監督

1982年、東京生まれ。高校時代よりイギリスに留学し、ロンドン大学芸術学部を卒業。その後、ニューヨークで映画作りを学び、助監督を経て2010年「カケラ」で監督・脚本デビュー。14年に、自ら書き下ろした長編小説「0.5ミリ」を映画化。同作で報知映画賞作品賞、毎日映画コンクール脚本賞、上海国際映画祭最優秀監督賞などを受賞し、国内外で高い評価を得た。「0.5ミリ」の撮影を機に高知に移住。ミニシアター「キネマM」の代表や、ラジオ番組「ひらけチャクラ!」(FM高知)のパーソナリティーも務めている。子供たちの未来を考える異業種チーム「わっしょい!」では、農業、食、教育、芸術を通し、子供たちの感性を育む活動にも力を注いでいる。

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