1年前から好きな人がいます。片思いです。彼は、私の気持ちに気づいているかもしれません。彼も独身(たぶん、怖くて聞けません)。子どもはなしかな(これも聞けません)。かなり年下です。好きだからではないのですが、月に何度か定期的に会う機会があり、うれしい反面、好き過ぎて会うのがつらく苦しいです。いまの関係を壊したくないし、どんな反応をされるか考えただけで怖いので、告白するつもりはありません。いっそ、嫌いになれれば楽なのに。ほんとうに苦しいです。彼を嫌いになる方法を教えてください。恋から目を覚ます一言をガツンとお願いします。(ハンドルネーム:りんりん)
A:理想の「彼」を作ってない? 怖がりの自分から踏み出して
あなたが彼を嫌いになる方法はあります。彼のことを、もっと知ればいい。そうすれば恋する「彼」ではないとわかります。あなたは彼をわざと知ろうとはしていません。独身であるかどうかという重要なことすらも、聞かない。恋の相手はあなたの中にしか存在しません。だって現実に存在する彼をきちんと見ようとせず、耳をふさぎ、理想の彼を作り上げ、恋心を燃やし、勝手にひとりで苦しくなっているだけです。彼のことを知ってしまうと、嫌いになるか、興味をなくすか。でも、もしかしたらもっと好きになる可能性もあります。
なぜ関係が深まるのを避けるの?
あなたの相談は矛盾しています。彼のことを自らの意志で知らないままでいて、告白もしないのは、彼を嫌いになりたくない、いえ、自分の理想の彼でなくなるのが怖いのです。それなのに、「嫌いになる方法を教えてください」というのは、矛盾していますよね。現実の彼を知らないままでいる限りは、彼に恋したままでいられるし、それはあなたが選択していることなのだから。
私が疑問なのは、あなたがどうしてそこまで怖がっているのかということです。現実の彼を知り、もっと好きになり、告白すること。つまりはお互いの関係を深めて仲良くなり愛し合うという道を絶対に避けているのは、何があるのでしょうか。
あなたにしかわからない心の傷や脅えてしまう経験があるかもしれないし、そもそも現実の恋愛に興味がないのかもしれないし、それは私にはわかりません。もしかしたら、あなた自身も気づいてないのかもしれない。
傷ついても人が繰り返し恋をする理由
ただ、私が願うのは、あなたが恐れるもの――好きな人をもっと知り、仲良くなり、関係を深め、お互いが恋に落ち、愛し合うということ――それは今の状態よりは、ずっと楽しく幸せだから、怖がらないでほしいということです。
関係が深まると、引き返すこともできないし、つらい別れや、傷を負う出来事も伴います。だから人を深く好きになるというのは、怖いです。
それでも人が恋をし、自分以外の人間を求めてしまうのは、孤独だから。そして体と心の温もりを得ることにより、至福を手に入れられるからです。人の心は変わるので、それは瞬間のものに過ぎないけれど、何より尊いものだと、深く人を愛したことのある人は知っています。だから人は傷ついても、悲しい目にあっても、繰り返し恋をします。
生きていて良かったという至福
自分の中にある恐れを直視しない限り、同じことを繰り返すだけです。彼を嫌いになっても、また別の理想の誰かを追い、苦しみます。
あなたの中にだけ住んでいる男ではない人に、恋をしてみませんか。
怖いかもしれないけれど、その先には、生きていてよかったと思える至福の時間が待ち受けているかもしれません。
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