3人姉妹の長女です。両親はともに親としての自覚がなく、まともな叔母がいたので、私はなんとか大人になれました。家を出て一人暮らしをして10年以上になります。
すぐ下の妹は、母と仲が良く、離婚して実家で母と同居しています。私は母と妹のだらしない生活が嫌で、数年前から帰省も連絡もしないままです。
最近、叔母から連絡があり、いい年なんだから、いいかげんに親と寄り添ってみたらと提案されました。今更、寄り添うなんて、付き合うのも時間の無駄だと思っていた家族と、どう向き合えばいいのでしょう?(ハンドルネーム・にゃらら横浜)
A.「私にもう少し時間をください」と、家族のことを考えていると伝えましょう
家族との距離の取り方、というのは、個々に複雑なわけで、家族の形はそれぞれではダメなものなのでしょうか?
周りにいる人たちが「もうイイかげん、許したら?」とか、「親子なんだから、仲良くしないといけない」ということを言ってきて、私は腹が立つことがあります。特に、両親の状況や自分との関係を知っていて、自分のことを理解してくれていると思っていた人にそんなことを言われたら、ちょっとショックかもしれません。
確かに、この世に存在させてくれたのは、両親あってのこと。育ててくれたことに感謝しつつも、自分の人生において良からぬ方向へ足を引っ張る存在であるならば、距離を置いても良い、と思うのです。それが、一般的な家族の形でないとしても。
にゃらら横浜さんの場合も、すでに母親と妹が仲良く暮らしていて、お互いが求め合って、イイ関係で過ごせているのであれば、それで十分ではないでしょうか。長女のにゃらら横浜さんが関わりたくもないのに、わざわざお近づきになる必要性はないものと思われます。
しかし、心のどこかで、家族の存在、というのは忘れたくても忘れられないものであることも事実です。節目節目で、家族との距離の取り方について、考えないといけないタイミングはあります。例えば、結婚するとき、出産するときなど、そのタイミングが徐々に迫り来る場合もあるし、家族が病気をしたり、何か良からぬ事件が起きたりしたときに突如としてやってきたりします。
環境が変われば、考え方が変わることも
家族となぜ向き合えないのか、どうしたら向き合えるのか?
自分の現時点での、仕事、プライベート、生活環境において、家族に寄り添うべきか、まだ離れているままで過ごすか、その決断によって将来、後悔しないかどうか、考えざるを得ません。
これは、時間が解決する場合はあって、自分の置かれている立場が微妙に変わるだけで、突然「許す」ということもあるかもしれません。でも、そんな自分を「バカだった」と後悔することもあるかもしれません。いつか家族にも「死」は訪れます。そのときに、生前に「許す」決断を出せなかったことを激しく後悔するかもしれません。
叔母を含めた家族以外の人々は、その考えるタイミングや自分が考えて出した結論を乱すこともあります。そういう方々に「今は寄り添うタイミングではない。時期が来たら考える」という結論の理由をどれだけ話しても、理屈が通らない場合が多いんです。
そんなときに、「もう少し時間をいただけますか? 今はまだ、許すタイミングではないようです」とだけお伝えしつつ、考えていないわけでない雰囲気を醸し出しておきましょうかね。
あなたの悩み、アドバイザーに相談してみませんか?